ご近所さんの秘密
「ご近所さんの秘密 」
「あなたには、ご近所さんの秘密を暴露してもらわないといけません」
かなりお年を召していて、メガネをかけた上品な感じの女医さんに、いきなりそう言われて、めんくらっていた。
「この注射を打つと、ご近所さんの秘密を暴露せずにはいられなくなります。でもね。この注射ものすごく痛いので、先に麻酔の注射を打ちますから」
というわけで私は、右肩に直径10センチくらいはあると思われる巨大な麻酔注射を打てれてしまったのだった。
注射針から麻酔液が、身体の中に注入される感覚を非常に生々しく覚えている。
ご近所さんの秘密といわれても、私はなんにも知らないので、注射なんて打っても無駄なような気がした。
それともその注射を打てばたちまち、自分も知らないご近所さんの秘密をスラスラと話してしまうことにでもなるのだろうか?
注射を打たれた私は、いったいどんなご近所さんの秘密を暴露し始めるのだろうか?
興味ありありだった。
しかし
ご近所さんの秘密を暴露してしまう注射を打たれる前に目が覚めてしまった。
残念?